日本共産党 札幌市議会議員 坂本きょう子

日本共産党 札幌市議会議員
坂本きょう子

 先月の29日から始まった第4回定例市議会が13日に閉会しました。
 最終日の本会議では、各常任委員会に付託された議案や陳情の採決が行われ、「ていねプールの存続を求める陳情」が採択されました。
 しかしその一方で、今まで無料だった小中学生の料金を有料化にしようとする市の計画に対して、市民から出された「ていねプールの有料化に反対する陳情」は不採択に。ていねプール等の有料化が盛り込まれている議案28号が賛成多数で可決されました。
 これらが付託されたのは総務常任委員会で、11日の委員会において、私ども日本共産党以外の質疑はありませんでした。つまり、与党である民主党や、野党第一党の自民党などは、市民から出された陳情、とりわけ子どものプール料金の有料化という、あってはならない「受益者負担」を止めてほしいとの切実な願いに背を向けたことになります。
 2012122503 札幌版事業仕訳で一旦は廃止とされたていねプールは、市民の署名運動などの取り組みで存続をさせましたが、「維持管理費が膨大」だからと言って、子どもに負担させることに私は反対です。札幌市の子ども料金無料化は全国に誇るべき制度であり、「子どもの権利条例」を持つ札幌市にふさわしいものだったはずです。
 市の財政のムダを見直して子どものための財源を作るのが大人の責任であり、行政のやるべきことではないでしょうか。
 何よりも、市民から出された陳情に対し、立場はどうあれ一言も発言しない会派・議員にたちに、私は強い怒りを覚えています。

 第4回定例市議会 日本共産党が代表質問
上田市長「公契約条例へ前向きの姿勢を示す

官製ワーキングプアを許さず!公契約条例の早期制定を

2013112504 日本共産党札幌市議団は12月6日、第4回定例市議会で代表質問を行い、小形かおり市議(中央区)が質問に立ちました。
 共産党市議団は、市の指定管理者の再委託の現場など、市の施設で働く労働者が最低賃金以下になっているアンケート結果を示し、労働基準法違反の解消と、公契約条例の早期制定を求めました。
 上田文雄市長は、「法令違反があれば厳正に対処する。できるだけ早期に公契約条例が制定されるよう目指している」と前向きの姿勢を示しました。

児童心療センターの 施設計画を一旦白紙に

2012122506 いま自閉症児などの診療を行い、児童精神科して道内唯一の入院設備を持つ札幌市児童心療センターの5人の医師のうち4人が退職することになり、センターの機能を維持できるのか重大な問題になっています。
 共産党市議団は、「市側が現場の声をよく聞かないまま、児童福祉関連などと複合施設 化を進めようとしていることへの反発であり、いったん計画を白紙に戻し、現場や患者・保護者との話し合いを行うことを求めました。
 これに対して渡辺正行副市長は、「今後は丁寧な対応に心がける」としながらも、「計画を進める」とこれまでの姿勢を崩しませんでした。

東区で生保受給の母子死亡事故、困窮者の命とくらし最優先の保護行政に

 11月27日、東区で生活保護を受けていた88歳の母親と61歳の息子がアパートの中で、死亡しているのが発見されました。電気と水道が止められており、母は、19~23日の間に老衰で、息子は25~26日に「低栄養による衰弱死」したとされています。ライフラインの水道は止めてはいけない
 共産党市議団はこの問題で、「困窮世帯への対応として、ライフラインである水道は停止するべきではない。保護課職員も困窮者も積極的な対応をすべき」と厳しく追及。「今回の事態を教訓にして、困窮者の命を最優先の保護行政に」と強く求めました。

学童保育指導員の待遇改善や、市が率先して精神障がい者の交通運賃割引の実現を

 このほかにも共産党市議団は、学童保育指導員が長く働き続けられるような待遇改善を。
 また、交通運賃割引が精神障がい者へも適用されるよう国交省の標準運送約款が改訂されたことを受け、市が率先して地下鉄・市電の割引制度を実施し、バス事業者もリードして実現に努めるよう求めました。