代表質問・論戦・意見書 等

日本共産党札幌市議団

札幌市第3回定例議会・本会議

討論(14年9月29日 本会議討論)

井上 ひさ子 議員

 私は日本共産党を代表して只今、議題となっています議案第30号「公営住宅新築工事請負契約締結の件について」反対、陳情第136号「伊藤義郎邸〜偕楽園跡地を一体として多面的な文化財包蔵地区と見なし、統合して札幌市文化財に指定する手立てを講じることを求める陳情」は採択すべき立場で討論を行います。
 議案第30号は、我党が従前から問題を指摘してきました、子育て支援住宅であります。不足している市住を建設すること、また、子育て支援をすることについては大いに進めるべきと考えています。問題は、子どもが一定の年齢、中学卒業をもって退去を強制することです。これは市が入居者にトラブルを持ち込むことになります。たとえ入居の時に、中学校を卒業したら退去することを了解したとしても、何年も何年も入居している間に家庭の状況や経済的状況が変わることがあります。離婚したり勤めていた会社が倒産したり、リストラにあったり市営住宅を出て行けと言われても退去できないことも出てくるのです。従って子どもの年齢をもって一律に退去を強制する市営住宅には反対です。
 陳情136号についてです。伊藤邸は個人の所有でありますが、札幌の原風景が残っている貴重な所です。ハルニレやケヤキなどの大木が多数あり、メムは地下水位が下がったために湧出しておりませんが池として保存され、メム周囲の地形は小さな崖ともいえる高低差があり、扇状地先端部分で開拓以前の地形を残している唯一の場所です。植物園、伊藤邸、偕楽園、北大と続く貴重な緑の回廊をなす場所です。また、建物の高さ制限を地区計画によって33mから100mと規制緩和することは緑地や景観に与える影響が大きく、メムを残すと言ってもそのすぐ横に高層ビルが建つというのであれば札幌の原風景を感じられなくなってしまいます。メムとその周辺の高低差のある地形は札幌本来の地形と歴史を感じさせ、ふるさとを愛する心にも通じるものです。市民、専門家などから現状のまま守ってほしいと声が上がるのは当然です。願意は妥当であり採択すべきです。以上で私の討論を終わります。