上田文雄札幌市長   殿
町田隆敏札幌市教育長 殿

2013年8月23日
日本共産党札幌市議会議員団

 自らの被爆体験を基に描いた故中沢啓治さんの漫画「はだしのゲン」が松江市内の小中学校の図書館で自由に閲覧できなくなったことに抗議と批判が広がっています。
 旧日本軍によるアジアでの行動の描写に問題があるとして閉架措置がとられたとのことですが、戦争の恐ろしさを知り、平和の尊さを学ぶことは教育のきわめて重要な要素です。作品に残酷な描写があるのは、戦争や原爆そのものが残酷でありそれを表現しているからです。
 「はだしのゲン」は、人間性を奪う戦争の恐ろしさとともに希望を捨てずに力強く生きる主人公の姿を描いた作品として高く評価され、20カ国語に翻訳されて原爆被害の実相を世界に伝えています。
 本市でも「語り継ぐ、札幌市民100人の戦争体験」など平和事業に力を入れています。戦争と原爆の恐ろしさ、平和の尊さを伝える漫画「はだしのゲン」が、小中学校などの図書館で閉架など閲覧制限がされることのないよう申し入れます。

  1. 漫画「はだしのゲン」を小中学校の図書館で閉架など閲覧制限しないこと。
  2. 漫画「はだしのゲン」を中央図書館並びに地区図書館で閉架など閲覧制限しないこと。
  3. 漫画「はだしのゲン」を各区民センター図書室並びに地区センター図書室で閉架など閲覧制限しないこと。

以上