代表質問・論戦・意見書 等

日本共産党札幌市議団

札幌市第1回定例議会・本会議

討論(10年3月1日 本会議討論)

村上  仁 議員

 私は、日本共産党を代表して、議案第28号 札幌市単純な労務に従事する職員の給与の種類及び基準に関する条例等の一部を改正する条例案、議案第31号 札幌市都市公園条例の一部を改正する条例案、議案第42号 公の施設の指定管理者の指定の件、および陳情1266号の4件に反対し、残余の議案12件と、陳情第1264号働き続けながら安心して子育てができるように学童保育の拡充をもとめる陳情には賛成の立場から、討論を行います。
 まず、議案第28号についてです。本条例案は、現業職員及び企業職員について、月60時間を超える時間外労働に対して、割増賃金率を100分の150にすること、あるいはそれに変わる代休を取得出来るとしています。同様の条例改定は、昨年の第4回定例会においても、一般行政職等で行われたところです。
 本来、労働者の健康を守るためには、サービス残業の根絶と時間外労働の縮減こそ求められており、労働基準法の改正そのものが不十分です。
 新年度の超過勤務手当の予算確保ができず、場合によっては、150%の割増賃金が支給されないことで、今でさえサービス残業があるのに、今後一層のサービス残業の深刻化や、本人の選択権が優先されず、やむなく代休を取らざるを得ない状況などが懸念され、さらに、市民サービスの低下も危惧されます。したがって、本条例案には反対です。
 次に、議案第31号についてですが、これは、東雁来公園サッカー場を設置することに伴い、その使用料を定めるものです。
 現在、本市の所有する人工芝サッカー場は、札幌ドームのみであり、札幌ドーム条例で定められている1面1時間の使用料は、「プロ」4,800円であり、条例では定められていませんが、「一般」2,400円、「学生」1,200円に設定されています。
本条例案では、東雁来公園サッカー場の1面1時間の使用料は、上限額4,800円と定め、「一般」の使用料については、管理するサッカー協会と市で協議し、2,400円の使用料となる見通しです。
 ところが、「学生」は、札幌ドームの使用料の2倍2,400円となり、地方公共団体の設置する施設において、不公平が生じることは容認できません。学生のスポーツを支援する立場と公平性を確保する観点から、東雁来公園サッカー場の使用料も1,200円とすべきです。
 経済委員会の質疑のなかで、使用料は「今後、検討していく」旨の答弁はありましたが、市民への公平性を確保する観点から、札幌ドームと同様「プロ」、「一般」、及び「学生」の区分を設けるべきであり、今回の条例案には賛成できません。
次に、議案第42号についてですが、この議案は、これまで札幌市こぶし館の指定管理者であった団体が事業の採算性から安定 経営が困難となり、指定を辞退することとなったため、公募で新たな指定管理者を指定するものです。
 わが党は、指定管理者制度は、官から民へという路線のなか、経費削減のために、働く者の労働条件の悪化と不安定雇用の拡大をもたらし、事業の継続性や安定性、または専門性を阻害し、市民サービスの低下を招くこと。既に、倒産や指定の辞退が発生しているなど、制度の問題点を繰り返し指摘してきましたが、あらたに指定の辞退が発生したことは、大きな問題と言わざるを得ません。
 この間、本市は、「精神・知的障がいのある方が利用する施設では、利用者と指導員との人間関係が極めて重要であり、継続性のある支援が強く求められている」としてきました。今回の指定辞退により、指定管理者制度では、継続性を持った支援ができないこと、市民サービスの低下につながることが明確となりました。
 したがって議案第42号には反対です。
 最後に、札幌市学童保育連絡協議会が提出した陳情第1264号働き続けながら安心して子育てができるように学童保育の拡充をもとめる陳情についてです。この陳情には、78,308人の署名が添えられていますが、これは、共同学童保育の保護者会や指導員の方々を中心に、街頭に立ったり、知人友人などにお願いしたりしながら頑張って集めた署名です。これまでも毎年、署名を集め、議会に提出してきましたが、採択されてきませんでした。それでもあきらめずに、「子どものため、学童保育を守り発展させるために、また今年も頑張って署名を集めて市議会に提出しよう」と立ち上がり、また、本市子ども未来局との交渉をねばり強く取り組んでこられたことに、この場から敬意を表するものです。関係者みなさんの運動の力が、前進する方向を作り出し、2月26日の文教委員会で、対象年齢の拡大、登録児童が10名を下回った場合でも奨励費を年度末まで継続すべきことを求めた陳情が、ついに採択されました。提出者の方々は、これまでの運動の苦労を振り返り、大変な感動をもって受け止めています。
 わが党市議団も、子どもの成長と学童保育運動の発展をともに進める立場から、陳情を採択すべきことを訴えて、討論を終わります。