市の「市営住宅家賃減免の見直し」が市営住宅の住民の皆さんの間で、「家賃が大幅に上がるのではないか」と大きな不安を招いています。
 この問題で22日に、市の住宅管理課長に来て頂き、北区民センターで市政事務所主催で「出前講座」を開催しました。
 「出前講座」で市側は「見直し」を行う理由として、①減免額が年々増加し、財政を圧迫。②減免額の割合が18.7%と他の政令指定都市の平均13.44%を大きく上回り、これを他都市並みにする。などを理由に挙げています。
 しかし、札幌市民の平均所得は下がり続けており、政令指定都市の中でも非常に低いのです。それこそ減免の額も率も増え続ける理由です。
 いま札幌市の市営住宅約2万8千戸のうち、減免世帯は約7千8百戸(30.4%)あり、家賃が1万円以下の世帯は約6千8百世帯(減免世帯の86.4%)にも及んでいます。

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市営住宅家賃減免の「見直し」に関心をを持ち、「出前講座」に参加した皆さん。
=5月22日・北区民センター=

 

 

 市は「住まいの協議会」に「見直し」を諮問していますが、そこでは1万円以下の世帯の家賃が1.3~2倍になる方向で議論されており、減免世帯の家賃平均も約6千5百円から1万7百円に。実に65.7%の値上げを行うという方向です。
 市はこの「見直し」で年間約4億円の増収を見込んでいますが、それがそっくり減免を受けている低所得者にだけ押し付けるもので、とても市民の暮らしを全く配慮していません。
 議会の内外で多くの市民の皆さんとともに「見直し」反対の運動を大し、その撤回に力を尽くさなければと決意を新たにしました。

北区各「住み良くする会」と社会保障推進協議会の要望に
北区から回答出され懇談

 去る5月10日、日本共産党の坂本きょう子市議は北区民センターで「なんでも聞こう!話そう!懇談会」を開催し、参加者と市政や国政など様々な問題で要望を伺うとともに意見交換しました。

更なる市民負担を許さないため全力を

 はじめに坂本市議は先に終了した第一回札幌市定例市議会について報告し、「民主・自民・公明・市民ネットが多くの市民からの陳情を無視して、保育料一律10%が強行され、4月から実施される事。さらに、7月からは延長保育料の軽減を中止し、9月から児童クラブの保育料有料化も計画。この他にも、市営住宅家賃の減免制度の「見直し」も行おうとしているなど、「行財政改革推進プラン」でさらに市民負担を押し付けようとしている。日本共産党市議団は、さまざまな市民や団体と協力し、更なる市民負担を許さないため全力を尽くす」と決意を表明しました。

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坂本市議(写真:奥中央)を囲んで、市政・国政を問わず、多くの疑問や怒りが出された懇談会。
=5月10日=

 

参加者から「保育料値上げに怒り心頭」の声

 参加者からは、「保育料の値上げに怒り心頭。少子高齢化が進むなか、安心して子どもを産み育てる事ができる環境を作っていくのが政治の責任。賛成した議員は未来に対する責任をどう考えているのか。」との厳しい怒りの声が出されました。

市営住宅家賃減免の「見直し」にも不安の声

 また、市営住宅の家賃減免制度の「見直し」についても、「市営住宅に入りたくても入れない人が大勢おり、市営住宅を増やすことなく家賃の減免制度の「見直し」を行うのは、市民の間に分断を持ち込みかねない」、「減免が見直しされれば、低所得者の家賃滞納や市営住宅からの退去が増えるのでは無いか」という危惧の声も出されました。

「もう共産党の議員を増やすしかない」

 また、「原発でも消費税でも、最も弱い市民がツケを背負わされている。これらを進めた政治家は何の責任も取っていない。もう共産党の議員を増やすしかない」という怒りの声も。
 この他にも、白石区の姉妹孤立死事件での市の冷たい対応に怒りの声。介護保険で1単位が60分から45分に改悪された問題でも、「これでは訪問先の高齢者などの様子を見る事も出来ない。保険料も上がるし、いよいよ『保険あって介護なし』になってしまう」。また、市で女子中学生で柔道が必修化になる問題についても、「柔道は深刻な事故が続いている。指導者や環境など準備は整っているのか心配。」など、様々な怒りや疑問の声が出されました。

坂本きょう子市議 「これからもどんどん声をかけて下さい」

 坂本市議は、「皆さんの声を議会や政治に活かしていきます。皆さんが集まる機会があれば極力参加します。どんどん声を掛けてください」と訴えました。

なくそう!核兵器「2012国民平和大行進」に
坂本きょう子市議、今年も参加

 坂本きょう子市議は今年も核兵器廃絶を訴える国民平和大行進の札幌北コースに参加。昨年の福島原発事故を受けて、原発ゼロ・自然エネルギーへの転換も訴えると、沿道からも声援が寄せられてました。

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北区民や太田秀子日本共産党2区くらし・福祉対策委員長(写真中央)とともに行進する坂本市議(写真右端)
=5月19日・北区麻生=

 

 

坂本きょう子市議 あいの里&麻生で
原発ゼロ・自然エネルギ-への転換を訴え

 坂本きょう子市議は5月11日、麻生ダイエー前での宣伝・訴えに続き、日本共産党の拓北後援会・あいの里後援会が毎月11日に、あいの里ショピングモールで行なっている「原発ゼロ」を訴える宣伝・署名行動に参加し、市民に原発ゼロを訴えました。 
 坂本市議は、「福島原発事故が明らかにしたのは何でしょうか。こんな状況になっても、政府や電力会社は新たな『安全神話』を作ろうとしています。今こそ自然エネルギーの宝庫である北海道で、安全な食料とともに、安全なエネルギーを自給できる人間らしい生活・安心して暮らせる社会にしていきましょう」と訴えると、買い物途中の方や高校生が署名に協力してくれました。
 市民とは、「小さい子どもがいるので食べ物に気を遣います」・「毎日、地震があって不安」など、多くの方と対話することができ、多くの方から原発への反対・不安の声や、応援の声が寄せられていました。

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あいの里や拓北後援会の皆さんとともに、原発ゼロを訴える坂本きょう子市議(写真右端) 
=5月11日・あいの里=