先日の情報番組でのこと。竹中平蔵氏が出演していました。
 規制緩和の功罪をテーマにしていたのですが、タクシー業界の取材のVTRは「規制緩和後タクシー台数が激増し値下げ競争が過熱、ドライバーは客取り合戦で事故も起きるし給料は半分以下になっている。これ以上は続けられないかもしれない。将来が不安」という内容のものでした。
 このVTRのあと司会者が「規制緩和の悪影響を一番受けたのがタクシー業界だと言われているが」と竹中氏に水を向けると「大変なら廃業すればいい。辞めればいいんですよ。」と開口一番。私は唖然としてしまいました。
 「官から民へ」という流れのなかで競争原理だけが先行して働く環境が壊され、非正規雇用や低賃金が当たり前の時代になってしまいました。頑張っても頑張っても報われない方たちであふれてしまった現状に無反省のままの政治は許されません。市議会でも官製ワーキングプアの問題など取りあげ改善を求めます。