ゲートキーパーという言葉をご存じでしょうか。自殺対策として「悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて必要な支援につなげ見守る人」と定義づけられています。困窮している人たちの生活再建を支える重要な役割をもっています。
 札幌市議団では、生活保護のケースワーカーや税・国保を滞納している市民への相談窓口に従事する職員へのゲートキーパー研修の充実を求めていますが、私は先日の委員会で「一般職新採用職員の約9割が福祉や税の現場に配属されることから、新人研修の時にゲートキーパー研修を行うべき。ケースワーカーから直接話を聞くなどして、窮地に立たされている方に向き合い、生きる手助けの実感を学ぶことが極めて重要」と指摘しました。
 自治研修センター所長は「生活困窮者への対応という市民生活向上の視点は職員にとって非常に重要。新人研修について今後の課題とさせて」と答弁しました。職員一人ひとりが親身になれば不幸な事態を招かなくて済みます。今後も粘り強く求めていきます。