日本共産党  札幌市議会議員 坂本きょう子

日本共産党  札幌市議会議員
坂本きょう子

 北5条西8丁目地区にある1万4千平米の土地は、あるゼネコン会社会長の私邸ですが、そこにはまとまった樹林地があり、サクシコトニ川の水源となっていた「メム」と呼ばれる湧水池が現在でもあります。
 1月末の新聞でこの土地に高さ90メートルのマンション建設計画があることを知りました。その後、この土地所有者の意向もあり、札幌市の「みどりの推進部」と「文化部」が共同で、樹林の植生調査、メム跡の地形や水脈などに関する調査を行うことになり、今定例会の特別委員会で歴史的価値について質しました。
 市の職員が昨年秋に視察した時に、ハルニレなどの自然植生、開拓時代に植樹された思われるケヤキや明治時代には市内に13ヶ所あったとされるメムのうち、現存する3ヶ所のひとつであることを確認しています。「原風景に近い状況を残していると推定され、歴史的価値が高い可能性がある」と委員会でも答弁しています。
2013032602 2年前にも同様の報道があり、札幌在住の東大名誉教授の宇田川洋先生が呼びかけ人になり市民団体が北5西8地区のみどりを守ろうと声をあげました。かつて札幌はエルムの都と言われていました。エルムとはハルニレのこと。植物園から北5西8地区、北大構内に連なっていたエルムの森の原風景として少しでも残そうと願っていました。
 またぞろ出てきた開発話し。失ったものは二度と戻ってきません。市民の貴重な財産として現存のまま残すことが求められます。

坂本きょう子市議「基金を市民の生活や福祉に」

 札幌市は基金(=貯金)の活用については、これまでも”各基金の設置目的の範囲のなかで取り崩しが過大にならないよう留意しながら、有効に活用したい”と答弁を繰り返しています。
 坂本きょう子市議はこの問題を取り上げ、「2013年度末では21ある基金の残高合計は2845億円にものぼる。そのうち、財政調整基金101億円と土地開発基金636億円は、一般財源として活用できる。市民生活や福祉に資するさまざまな事業に有効活用すべき」と質問しました。
 これに対し、村山英彦財政部長は「市の予算規模や過去の例から年度間の不均衡の調整から、100億円の残高は必要」と答弁。
 坂本市議は「新年度は、市営住宅の減免見直し、ていねプールの子ども料金の有料化などの市民負担増が押し付けられる一方、財政調整基金残高が100億円を必要とする根拠は何か、市民のメリットは何か、改めて伺う」とただしました。
 村山財政部長は「取り崩しが過大にならないように留意している。時期の違いはあるが市民のために有効に使うものと認識している」と答えました。
 坂本市議は「市の義務的経費の推移は見通せるわけだから、100億円に固執する(貯めこむ)のでなく、市民生活に軸足を置いて、市民の生活や福祉のために、今から計画すべき」と重ねて強く求めました。

2013032603

 

 

基金を生活・福祉に活かすよう強く求める坂本きょう子市議
=2月27日予算特別委員会=

 

区各「住み良くする会」と社会保障推進協議会の要望に
北区から回答、あらためて要望実現を求める

 3月15日、昨年の12月に北区各地の「住み良くする会」・北区社会保障推進協議会と、日本共産党の坂本きょう子市議が協力し、北区長に実現を求め提出していた要望に対し、北区から正式な回答が出されました。各地から多くの住民が参加し、北区からは吉澤政昭北区長をはじめ、各部の部課長が出席しました。

20131220

 

 

北区民から引き続き要望実現の声が寄せられた北区長交渉。(写真右端:坂本きょう子市議)
=3月15日・北区役所=

 

福祉灯油未計画・特養ホーム&買い物難民対策などに強い不満

 交渉では今年度予定の公共施設の計画や道路などの改善が報告され、参加者から感謝の意が表明されるとともに、実現できなかった要望について、要望が重ねて出されました。
 参加者からは、「特養ホームの待機者はこの1年で400人以上増えている。今の年240人分増設の計画では問題解決には程遠い。抜本的な増設を」。また、市が敬老パスや市施設の高齢者割引の「見直し」を検討している事に対しても「国が消費税増税や年金削減を強行しようとしているなかで、高齢者の暮らしをいっそう苦しめる計画は撤回を」という声が。そして「福祉灯油実現」の要望に対しての、市の「灯油価格の急激な高騰は見られない」という見解に、参加者から「実態とは全く異なる」・「生活者の感覚とは程遠い冷たい対応」との厳しい批判と実現の要望が強く出されました。
 また、拓北・新川・屯田など各地域の参加者から、いわゆる「買い物難民」対策で、「民間任せにするのではなく、行政として「安心して住める街づくり」を行う立場で、市が指導性を発揮して」など、市の積極的な対応を求める声が各地域から相次ぎました。

相談者の生活と権利を尊重した対応を!医療費の「一部負担金制度」の周知を

 「北区社保協」関係では、「生活保護や国保・介護の相談では、相談者は本当に困って相談に行く。市職員の対応が機械的になって、相談者の生活や権利への配慮が欠けていないか」・「相談員への指導・教育を徹底させるとともに、他部署とも協力して保護なども視野にいれた対応を」など、相談者の生活と権利を尊重した対応を求める要望があらためて強く出されました。

坂本市議「市民と区職員が協力して安心して住める北区に!」

2013012505 坂本きょう子市議は、「本日参加した市民の方々も北区役所に働く人も、住み良い北区を作りたいという想いは共通しています。市民と市職員は決して対立する立場ではありません。今日を新たなスタートにして、今後も様々な交渉の機会を持ち、互いに協力して行きましょう」と訴えました。