木下局長(右)に要請書を手渡す市議や候補者=21日、札幌市

 「福祉灯油」「あったか応援資金」で低所得者世帯の支援をと、日本共産党札幌市議団は21日、秋元克広市長に要請しました。
 初雪が降り、厳しい冬を前に生活に不可欠な灯油やガソリン価格の高騰が止まらず、道内の灯油価格は1リットルあたり103円を超え、前年に比べ3割近くも高くなっています。
 村上仁市議団長らは高齢者や障害者、一人親世帯など低所得者世帯がこれから大変な時期を迎えるとして、福祉灯油を実施し支援すべきだと求めました。
 木下淳嗣保健福祉局長は「支援しても暖房費のごく一部の補てんで実効性はない。事務費用がかかり、対象者も膨大」と拒否。村上氏は、市が2007年に実施した高齢者や障害者ら非課税世帯を対象に限度額5万円で資金を貸し付ける「あったか応援資金」で「9000人が利用し喜ばれた。一度実施した制度で検討すべきだ」と迫りました。木下局長は「貸し付けの未収があり、回収は8割に満たない」とこれまた突っぱねました。
 村上氏は「厳しい寒さが続く北海道で暖房は命にかかわる。市民の命や暮らしを守るため、支援すべきだ」と重ねて求めました。

>>「福祉灯油」「あったか応援資金」で低所得者世帯の支援を