私は、日本共産党を代表し、議案第26号 札幌市下水道条例の一部を改正する条例案への修正案について、ご説明いたします。
 修正部分は、条例改正の内容のうち、別表1の汚水排出の一般用の金額の値上げについて削除し、また、それに伴い、付則の(経過措置)の関連部分についても削除するものであります。
 この度の下水道料金改定案は、物価高騰や下水道施設の老朽化による対応のため、経費回収率を下回り、2年後には資金不足の見通しとなることから、下水道料金の値上げについて、来年度、10月から実施するものであります。
 しかし、改定の内容は、逓増度の現行3.95から3.53への引き下げにより、1人世帯から5人世帯という構成のところで、平均改定率22.6%を超えて、25%から、27.6%までの増加率となります。
 汚水排出量の使用件数でいうと、排出量がおおよそ5人世帯に該当する30㎥までが96.8%を占めますから、市民世帯のほとんどが平均よりも高い増加率に該当することになります。
 物価高騰で厳しい生活を送る市民にとって、生活に欠かせない下水道料金の引き上げは、日々のくらしにじわじわと影響を与えます。
 国や自治体によるくらしへの支援が欠かせないほどの物価高騰が続いているなかで、自治体として、特に低所得者や子育て世帯への影響が大きい下水道料金の市民への値上げはいったん立ち止まり、時期を見直すことや、低所得世帯への減免制度の創設とともに、資金不足に対しては、生活に欠かせないインフラ整備として、一般財源からの繰り入れも含めて検討すべきと考えます。
 よって、この度の条例改正案について、修正を提案するものです。
 市民のくらしを鑑みて、修正案にご賛同いただくことを議員の皆さまにお願い致しまして、提案説明を終わります。